依存症は治るの?
2024年08月19日
依存症はアルコールや薬物、ギャンブルなどを「やめたくてもやめられない。」言い換えれば「適切に使う・行うことが難しくなってしまう」病気です。そのため、「依存症の対象となる物質や行動を再び適切な量で楽しく使うことができるようになるか?」という意味では、元の状態に戻ることができない場合が多いといわれています。一方で、それらの物質や行動を使用しなくても、自分らしく生活できる状態に戻ることは十分に可能です。
まずは、最寄りの「精神保健福祉センター」や「保健所」などの相談機関に相談することや医療機関などで診断・治療を受けることが大切です。また、依存症からの回復に向けて、自助グループ(※)等民間支援団体などとつながり、支援を受けることもできます。
※自助グループ: 依存症者が自主的に集まって、ミーティングなどを通して回復を目指す民間のグループです。例えば、アルコールでは断酒会やAA(アルコホリック・アノニマス)、ギャンブルではGA(ギャンブラーズ・アノニマス)、薬物ではNA(ナルコティック・アノニマス)などの自助グループが日本各地でそれぞれ活動しています。
依存症の問題を認識し、回復していくためには、適切な診断・治療と周りの方の支援を受けることが何よりも大切です。もし、あなたの周りに「依存症かも?」と思われる人がいたら、最寄りの「精神保健福祉センター」や「保健所」に相談してください。ご本人が相談や治療に行きたがらなかったとしても、ご家族だけでも相談は可能です。
依存症に関する様々な情報や、最寄りの「精神保健福祉センター」・「保健所」、医療機関や自助グループなどの情報は、依存症対策全国センターのホームページで簡単に検索できます。一度、ご覧ください。