やめたくてもやめられないなら...それは「依存症」という病気かも。
2024年08月16日
アルコール、薬物、そしてギャンブルなど…。それらにのめり込んでやめたくてもやめられなくなり、心身を壊し、仕事や家庭を失うに至る。「依存症」は、本人の意志の問題ではなく、治療が必要な「病気」です。相談や専門家による診断・治療につなげるために、本人や家族はもちろん、周囲の皆さんも、依存症について知ってください。依存症を知ることで、病気にならないための予防をすることにつながります。
人が依存する対象は様々ですが、代表的なものにアルコール・薬物といった特定の"物質"の摂取やギャンブルなどの"行動"があります。このような特定の"物質"の摂取や"行動"に対して、「やめたくてもやめられない」状態を「依存症」といいます。
例えば、「アルコール依存症」になると、時間や場所を選ばずどんなことをしてもお酒が飲みたくなり、いったん飲み始めたらやめようと思ってもやめられなくなります。飲酒を我慢して一時的にアルコールが抜けても、イライラや神経過敏、不眠などに悩まされ、それを抑えるためにまたお酒を飲んでしまうことがあります。
アルコール依存症が進むと、自らの健康や精神状態に悪いばかりでなく、仕事ができなくなったり、家族や友人との人間関係が悪くなったりするなど、本人の周囲にまで影響を及ぼすことがあります。
これは、「アルコール依存症」に特有の問題ではありません。覚せい剤や大麻などの薬物の摂取をやめたくてもやめられなくなる「薬物依存症」、パチンコや競馬などをやめたくてもやめられなくなる「ギャンブル等依存症」も同様の問題に至ることがあります。